市販の精液検査キットから泌尿器科受診まで|男性不妊の検査の流れ⑤

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はじめに:タイミング法で結果が出なかった

妊活を始めて、まずはタイミング法から試しました。排卵日を予測して夫婦生活のタイミングを合わせる、いちばん基本的な方法です。

ただ、5回ほど試しても結果は出ませんでした。

「次こそは」と期待しては、がっかりする。その繰り返しが続くと、気持ちの面でもだんだんしんどくなってきます。妻も口には出さないものの、落ち込んでいるのが伝わってきました。

ネットで調べると、「アラフォーでタイミング法を何回か試してうまくいかない場合は、早めに医療機関に相談したほうがいい」という情報がたくさん出てきます。一般的にも、女性が35歳以上なら半年ほど妊娠しなければ受診を考える目安とされています。

そこで頭をよぎったのが、「もしかして、問題は自分の体にあるのかもしれない」という考えでした。

不妊というと女性側の問題と思われがちですが、WHO(世界保健機関)の調査では不妊の原因の約半分は男性側にも関係していると言われています。それでも男性が自分から検査を受けるのは、正直なところハードルが高いものです。

僕もいきなり病院に行く勇気はなく、まずは自宅で手軽にできる市販の検査キットを試してみることにしました。

市販の精液検査キット「seem(シーム)」を使ってみた

ドラッグストアで買ったのは、「seem(シーム)」という精液検査キットです。

seemを選んだ理由

  • ドラッグストアや通販で手軽に買える
  • 自宅で誰にも会わずに検査できる
  • スマホを使って結果をその場で確認できる

男性にとって、「病院で精液検査を受ける」のはかなり心理的な抵抗があります。その点、自宅でこっそり試せるのは大きな安心材料でした。

結果は「運動率99%」

結果は運動率99%。数値だけ見ればまったく問題なさそうで、正直ほっとしました。

「なんだ、自分は大丈夫だったのか」と、肩の力が少し抜けたのを覚えています。

でも、市販キットだけでは安心できない

ただし、市販キットでわかるのはあくまで一部の項目の目安です。病院の検査のように、精子の形(形態)や精液の状態まで細かく調べることはできません。

「運動率が高い=問題なし」とは言い切れないので、ちゃんと確かめるにはやはり医療機関での検査が必要だと感じました。

ポイント
市販キットは「最初の一歩」としてはとても便利です。ただ、結果がよくても悪くても、それだけで判断せず、気になる場合は病院で詳しく検査してもらうのがおすすめです。

知人の泌尿器科医に相談→受診へ

そんなとき、知り合いに泌尿器科の先生がいたことを思い出しました。

思い切って相談すると、返ってきたのは「一度ちゃんと受診においで」という一言。

この言葉に背中を押されて、クリニックを受診することにしました。一人で悩んでいたら、もっと先延ばしにしていたかもしれません。身近に相談できる人がいたのは本当にありがたかったです。

男性不妊の相談先
男性不妊は泌尿器科、特に「男性不妊外来」がある病院やクリニックで相談できます。不妊治療専門のクリニックで、男性の検査を受けられるところもあります。

病院での精液検査はここが違う

クリニックでは、詳しい精液検査をしてもらいました。

市販キットとのいちばんの違いは、調べる項目の多さです。

検査項目市販キット病院の検査
運動率○(目安)○
精子濃度・数製品による(目安)○
精液量×○
pH(酸塩基バランス)×○
精子の形態(正常な形の割合)×○
その他の成分(白血球など)×○

病院では運動率だけでなく、精液の量、pH(酸性・アルカリ性のバランス)、精子の形や成分まで評価してもらえます。体の状態をいろいろな角度から知ることができる検査でした。

まとめ:男性の検査は「早めに・気軽に」がおすすめ

今回の流れを振り返ると、こうなります。

  1. タイミング法を5回ほど試しても結果が出なかった
  2. 市販の精液検査キット「seem」でセルフチェック
  3. 知人の泌尿器科医に相談
  4. クリニックで詳しい精液検査を受けた

当時の僕と同じように、「自分に原因があったらどうしよう」と不安な男性は多いと思います。でも、検査をしなければ何もわかりません。

市販キットで気軽に第一歩を踏み出して、気になることがあれば早めに泌尿器科へ。夫婦で前に進むためにも、男性側が早めに動くことはとても大切だと実感しました。

次回は、この検査結果をもとにした診察と治療方針の決定についてお伝えします。

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